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心の糧になる本に出会える~やまもも文庫~

『やまもも文庫』

昭和63年9月3日から ‘30年’ 続く、小さな小さな文庫です。

 

若葉台4丁目2棟かえで集会所にて、

主に第2木曜日の14:30~16:30にオープン。

 
こどもと本が大好きなスタッフの方が、温かく迎えてくれます。

 

幼児向けの絵本から図鑑、小中学生向けの本まで。

棚一面にいろいろな本が並んでいます。

 

大きな図書館で

棚から棚へ歩き回りながら本を探すのとは一味違う。

 

ここには、一目で見渡せる本棚と

じっくりと向き合い、1冊を見つけだす楽しさがあります。 

「―子どもの心の糧となる本

 ―美しい絵や力強い言葉で心を満たしてくれる本」

 

どれを手に取っても、子どもの成長の助けになるような本を」

 

と、やまもも文庫のボランティアスタッフ代表の杉田美和さん。

 

きれいな笑顔が印象的で、

弾む口調に、いつまでも話を聞いていたくなりました。

 

やまもも文庫のスタッフの中には

専門冊子を見たり、セミナーを受講し勉強されている方も。

そんなスタッフが選んだ、

こどもたちの感性に響く・ 心はずむ・安心する・共感できる

よりすぐりの本が並べてあります。

 

ある日文庫に立ち寄ると、 

娘は「おふろぼうや」という本を何気なく手に取りました。

家で一緒に読むと、文章を覚えてしまうほどお気に入りの1冊に。

 

本にあまり詳しくない私は、やまもも文庫に来ていなければ、

娘とこの絵本を開くことはなかったかもしれません。

 

わたしたちはここで、貴重な1冊に出会う事が出来ました。

 

 

児童文庫ならではの、やさしい気づかい

いつも幼稚園児の娘2人と、末っ子の息子を連れて文庫へ。

 

こども3人を連れて気兼ねなく通えるのは、

文庫の雰囲気とスタッフの方のやさしい気づかいがあるからです。

 

「図書室は静かに・・」なんてイメージがありますが、

ここではそんなことはありません。

こどもたちのかわいい声ならおしゃべりしてても大丈夫。

 

 

先日文庫で、まだ小さい息子に授乳をしているとその間、

スタッフの方が娘たちに絵本を読み聞かせてくれました。

 

別の日には、わたしが娘と絵本を楽しんでいる間ずっと、

息子を抱っこであやしてくれていたこともあります。

 

さりげない、気づかい。いつまでも心に残ります。 

 

 

30年間受け継がれる大切なもの

写真は昭和63年10月1日発行のわかばタウンニュース。

歴史を感じます。

 

 やまもも文庫は、まだ緑図書館も無く、

若葉台の近隣に本を借りられる場所が無いころに、

「地域の人たちのための小さな文庫」としてはじまりました。

 

ボランティアスタッフのみなさん、地域の方々、

自治会や管理組合、山内図書館、さまざまな温かい協力。

そして時の流れとともにゆるやかに変化し、今に受け継がれています。

 

若葉台小学校で行われている読み聞かせ活動は、 

まだ若葉台に小学校が3校あったころから、

やまもも文庫スタッフにより続けられています。

 

「毎年その学年によって色がある。

 同じ本を読んでも心のつかみどころ、反応が違うんです」

 

だから面白い!と、瞳が輝く杉田さん。

 

「文庫はスタッフの楽しみでもあるんです。

 本を通して様々な方と触れ合って手を使って何かをする

 アナログな温もりを大事に守りたいです。」

 

30年続く、やまもも文庫。

今も昔も変わらない、人と人との大切 な‘温もり’ を感じます。

 

手仕事が楽しいクリスマス会

 年に一度のイベント、クリスマス会。

20年ほど前からずっと続いているそう。

 

毎年、楽しい ‘‘手仕事’’ を用意してくれています。

 

昨年は1枚の画用紙からクリスマスツリーを手作り。

まだ3歳になったばかりの娘にも、丁寧に教えてくださいました。

自分で選んだ飾りをたくさんつけて、かわいいツリーの完成です!

 

 

今年のクリスマス会の開催は、

12月19日(水)14:30~16:30

 

 どんな ‘‘手仕事’’ が待っているのかな?

絵本の読み聞かせや、お菓子のプレゼントも・・・

 

予約は不要。

幼稚園や学校の帰りに、

お友達とクリスマス会に参加してみてはいかがでしょうか?

(クリスマス会当日も本の貸し出しは可能です

  


 次回の文庫の開設は、

12月13日(木)14:30~16:30

 

だれでも無料で利用できます。

次の文庫の開設まで1ヶ月ほどあるので、

あせらずにゆっくりと、借りた本を楽しめます。

 

ぜひ一度 『やまもも文庫』にお立ち寄りください。

 

※コミュニティバスわかば号、

 ‘第4系統の3番バス停’ は文庫のすぐ前に止まります。

 場所が分からない方はご活用ください。(時刻表はこちら

 

 

 

※ボランティアスタッフに興味がある方へ。

 

 文庫の開設や、小学校での読み聞かせ、ポスター貼り、等。

 無理のない範囲で、手伝いができるときに手伝いをできる人が

 作業を分担をし、みなさんで行っているそうです。

 

「こんなささやかでアナログなやまもも文庫を

 気に入っていただけたら是非お仲間になっていただけませんか?」 

  スタッフ代表 杉田美和さんより。

 

 こどもと本が好きな方大歓迎、お気軽に文庫スタッフまで。

 

 

(なお)