セミの羽化(うか)の観察会~幻想的な夜を共に~

暑い夜、セミたちが公園のあちらこちらで、

ドラマチックな大変身を繰り広げています。

 

夏にはどこにでも賑やかに鳴いているセミですが、

羽化を見たことがない方は結構いるのではないでしょうか。

 

 

7月31日(火)若葉台公園周辺で、

若葉台子育て母の会と若葉台公園愛護会により

『セミの羽化(うか)の観察会』が開催されました。

 

講師に、旭土木事務所の本田昌幸さんをお呼びして、

セミが幼虫から羽化し成虫へと変態する様子を観察します。

 

虫がだ~い好きな息子2人と一緒に

参加させていただいた様子をお届けします♪

 

  

【セミの観察をスムーズにするために!】

 

前日30日オフィス春で本田先生を囲み、

次の日のセミの羽化について、説明会が行われました。

 

 

本田先生は、青葉区でセミの抜け殻調査を実施されたことがあり、

セミの調査データや観察の仕方、注意点を教えていただきました。

 

《横浜市青葉土木事務所のHPで公開中》

http://www.city.yokohama.lg.jp/aoba/00life/16doboku/ikimono/

 

 

続いて、子供たちと一緒に外へ出て、次の日の下見へ。

明るいうちに、幼虫のいそうな場所を調べて行きます。

ポイントは、セミの抜け殻の種類と地面の穴。

 


 

子供たちも、先生に教わりながら抜け殻を見分けてみたり、

 

長男『この木は、セミに人気がないようだ』

など、一丁前に戦略を立てながら

先生の後をぴったりとついていきます。

 

 

 

セミの出そうなところに目星をつけたら、

次の日を楽しみに一旦解散です♪

 

【ギャラリーで勉強会】

 

31日18時頃、まだ明るいうちに、

続々と小さな子供から大人まで、

若葉台公園前のギャラリーに25人の方が集まりました。

 

まず、セミの魅力、観察のポイントなどを、

本田先生にお話ししていただきました。

 

 

事前に拾ってきた抜け殻を、

標本や検索シートと見比べながら、

一人一人丁寧にセミの見分け方を教えてもらいました!

 

自由研究のためにノートをとったり、

抜け殻を虫かごいっぱいに集めたり、

皆さん真剣そのもので、

瞳がキラキラとしてきました!

 



【いざ、セミの羽化観察へ!】

 

若葉台公園を横切りながら、

羽化しそうなセミを皆で探します。

 

 

道中、見つけ方を解説していただきながら、

ゆっくりと歩いていきます。

 


 

薄暗くなってきた19時頃ベンチの片隅に、、、

 

見つけました!!

 

羽化をし始めているセミです。

 

 

セミの羽化は1時間~2時間ほどかかるそうで、

このセミを観察しながら、

他にも羽化しそうなセミがいないかあたりを探します。

 

 

 

こんなところにも、、、。

 

 

頭から下に向かって出てきたら、

最後にひっくり返る瞬間が一番難しいそう。

 

 

暑い夏の夜に、懐中電灯を照らしながら、

静かに羽化を見守ります。

 

 

ついに、羽も足も出て羽化が成功しました!!

 

 

このまま、朝まで羽を乾かすため、

じっと羽が色づいていくのを待つそうです。

 

20時になり、羽化を見届けた満足感と

名残り惜しさを残して皆帰宅しました。

 

                 

【観察会を終えて】

 

子供たちはもちろん大満足だったのですが、

 

私自身がいつもは、

足早に通り過ぎてしまっていたセミの抜け殻や、

じっくりと時間をかけなければ見ることができない

羽化の瞬間を見みることができて、

なんとも優雅な気持ちになりました。

 

 

セミの羽化は、観察の仕方を知れば、

 

―イベントの後も身近な場所で、

―自分たちだけで自然体験ができる

 

という点が魅力なのだそうです。

 

 

夜、羽化を見るために、

小さな子供と歩ける安心感や、

どこででもセミを発見できる、

自然に囲まれた環境があることへの

喜びも感じた日でした。

 

 

(かおり)