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ぼくはセミ抜け殻専門家!

 

毎年夏が近づくと、子供たちはセミが鳴くのを今か今かと楽しみに待っています。

セミの鳴き声が聞こえると、

「夏が来たーーーー!!」と大喜びです。

 

 

小学二年生の息子がある日

「ぼくはセミ抜け殻専門家だ!」と言いました。

 

抜け殻を集め、セミの羽化観察会で頂いた資料を見ながら、

どのセミの抜け殻か調べます。

 

 

抜け殻を調べるのはとても大変です。

パッと見て分けられるのは、

ツクツクボウシとヒグラシ

アブラゼミとミンミンゼミとクマゼミ

ニイニイゼミ

です。

その中でもニイニイゼミの抜け殻はとても特徴的で、小さく泥まみれです。

 

もちろん抜け殻だけでなく、見つけたセミは写真を撮り、

若葉台にいるセミのコンプリートを目指しています。

 


アブラゼミ

茶色の羽で、低い場所でもよく見かける。

 

鳴き声 ジージー

 


ミンミンゼミ

透明の羽で緑がかったからだで、低い場所でも見かける。

 

鳴き声

ミーンミーン

 


ツクツクボウシ

透明の羽で、鳴き声は聞こえるがあまり見かけない。

 

鳴き声

ツクツクボーシ

 


クマゼミ

主に九州や南の方に生息している大きなセミです。

最近は関東の一部でも鳴き声を聞くことが出来ます。

 

夏の朝

 

---ワシャワシャワシャワシャ

 

という鳴き声がきこえたら、それがクマゼミです。

 

九州などでは一日中鳴いているセミですが、

なぜか関東にいるクマゼミは午前中にしか鳴き声が聞こえません。

詳しい先生のお話では、11時くらいにはピタッと鳴き止むそうです。

 

その姿も、高い場所にいることが多いので、確認することは滅多にできません。

若葉台でも数少ないですが、生息しているようです。

 

 

若葉台にはこれ以外にも、ヒグラシとニイニイゼミがいます。

この2種はまだ収集できていません。

外に出た時は探しているのですが…。

鳴き声は ヒグラシがカナカナカナカナ

     ニイニイゼミがヂーヂー

 

声はよくきこえますよね。

 

夏の日々とセミの声

セミが鳴く時期ですが、

実は少しずつ違います。

夏の始まりにニイニイゼミやアブラゼミが鳴き始め、

段々とミンミンゼミが増えて、夏の終わりにツクツクボーシ、ヒグラシが鳴くのです。

セミの声が聞こえると夏を感じ、

ミンミンゼミが鳴きはじめると、お盆を感じ、

クマゼミの声で夏の朝を感じ、

ヒグラシが鳴くと夕方を感じる。

ちょっと嫌われがちなセミですが、夏になったら周りの木々を探してみてください。

ただ木に止まっているだけに見えても、上下左右に移動していたり、

鳴く時にお腹を振動させていたり、上の方ばかりにいる種類、

下の方にもよくいる種類、意外に個性がありちょっと可愛く思えるかも…!

 

夏は楽しいことがいっぱいありますが、セミで夏を感じるのも楽しいですよ!

夏の日々、ぜひ耳を傾け聞いてみてください。

 

 

 

(まなみ)